ぢゃんぼ餅という名前を聞くと、大きなお餅を想像するかもしれませんが、実際は、棒を2本刺したひとくちサイズのお餅です。棒が2本刺さっている理由は、武士が腰に刀を2本差す姿になぞらえていると言われています。江戸時代の鹿児島は全国的に見ても珍しいほど武士の多い地域でした。そうした歴史が反映されているのかもしれません。
では、なぜ「ぢゃんぼ」と呼ばれているのでしょうか。ぢゃんぼ餅の「ぢゃんぼ」を漢字にすると、ふたつを意味する「両(りょう)」という漢字に、「棒」という漢字を組み合わせて「両棒(りょうぼう)」と書きます。つまり「ぢゃんぼ」とは、2本の棒が刺さったお餅の姿をそのまま表現した言葉なのです。
しかし、それならなぜ「りょうぼう」ではなく、「ぢゃんぼ」と読むのでしょうか。
これは、「両」という漢字が中国語で「リャン」と読むことにちなんでいます。つまり、「両棒」と書いて「リャンボウ」と読み表していたところ、これが訛って「ぢゃんぼ」と呼ばれるようになった、と言われています。
海外につながる鹿児島の歴史と、特徴的な言葉遣いが込められた名物のお餅、ぜひご賞味ください。