曲水庭とは、自然の流水に盃を浮かべ、その盃が目の前に流れ着く前に詩を詠むという「曲水宴」を開くための庭です。元々は、古代中国で「禊」として行われていましたが、日本に伝わると宮中や平安貴族によって歌会として催されるようになりました。
仙巌園の曲水庭は、21代島津吉貴の時代のものと考えられています。吉貴は、元文年間に中国原産の孟宗竹を琉球経由で取り寄せ、仙巌園に移植しました。これは曲水宴として有名な中国・蘭亭を意識したものと思われ、仙巌園の曲水庭も孟宗竹を取り入れた時期に前後して築庭したものと考えられています。
その後、長らく埋没して梅林となっていましたが、昭和34年(1959)の調査で発見されて復元に至りました。
平成4年(1992)からは「曲水宴」を開催し、現在も仙巌園の重要行事として継承されています。