水天淵発電所は、明治40年(1907)に島津家が所有する山ヶ野金山への電力供給のため、天降川沿い(現在の霧島市隼人町)に建設された施設です。これは当時、鉱業館長を務めていた五代龍作(友厚の養子)の指導によるもので、約66坪あった石造構造の発電施設には、アメリカ製の三相交流発電機や水車など先進的な設備を備えていました。

太平洋戦争中の昭和18年(1943)、政府の金山整備令により山ヶ野金山が休山となると、水天淵発電所は島津家の手を離れ、後に日本水電、九州電力へと移管されます。

昭和58年(1983)に石造施設は老朽化のため解体されますが、壁の一部は記念碑として仙巌園内に移設され、近代島津家による鉱山事業の歩みを今日に伝えています。

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