〜この建物はただの宿舎ではない?〜

代々木公園は、渋谷川と宇田川に挟まれた台地の上にあります。

ここで、もう一度時間をさかのぼってみましょう。

明治時代、この場所には
陸軍の練兵場がつくられました。

そして1910年。
ここで、日本で初めての動力飛行が行われます。

ライト兄弟の初飛行から、およそ7年後。
空を飛んだのは、徳川家の末裔でもあった徳川好敏でした。

この広い練兵場には、多くの兵士たちが通ってきました。

その人の流れもまた、
渋谷の街の発展を少しずつ後押ししていきました。

しかし、戦争の時代になると、
渋谷の街は空襲によって焼け野原になります。

戦後、この場所には
アメリカ軍の住宅地がつくられました。
それが「ワシントンハイツ」です。

そして1964年、東京オリンピック。
ワシントンハイツは日本に返還され、
その建物は、そのまま選手村として使われました。

いまも一棟だけ、当時の建物が残されています。
それが、この建物です。

さらに、オリンピックをきっかけに
NHKもこの場所へ移転してきました。

テレビの中継を通して、
渋谷の街の様子は、毎日のように全国へと届けられるようになります。

「シブヤ」という名前が
日本中に知られるようになったのも、
この頃からだといわれています。

谷の底から始まった渋谷の街。
その文化の流れは、
この台地から、さらに広がっていったのです。

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