庭の中央に、大きな池が見えるよね? これは「大泉水」。
この庭園の象徴的な存在だね。ちょっと池に近づいてごらん。石が敷き詰められているだろう。
これは「州浜」といって、浜辺を模しているんだ。
おや、州浜に特徴的な灯籠が立っているね。彼に聞いてみよう。

「やぁ、ぼくは雪見灯籠だよ。灯籠ってなにかわかる? もともとは灯りをともす道具だけど、庭では景色を作る役目もあるんだ。ぼく──つまり雪見灯籠は背が低くて、雪が積もったときにきれいな見た目になるよう工夫されているんだ。いろんな庭園に置かれていて、景色を造り出しているんだよ」

いつもありがとうね。さぁ、この池はずいぶん大きいよね。どのぐらいあるのかな?

「数字で言うと9000平方メートル──25メートルプールなら30個近く並ぶ広さだね。昔は海と繋がっていて、潮の満ち引きで形を変えていたんだ。潮が満ちるとぼくの足が水に浸かってね。足もとは海ってわけなんだ。ちょっと寒かったな」

そうそう、時間や季節によって姿を変えていたんだよね。
さぁ、次はこの池のふちをゆっくりと回りながら、小高くなっている山に登ってみよう。

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