ここは根府川山だ。
ここで使われている石は「根府川石」といって、小田原から運んできたんだよ。
この庭園を作ったときに、小田原から職人を連れてきて造ってもらったんだ。ここだけじゃなくて、この庭のあちこちには小田原の石が使われているんだよ。
そこに石でできた橋があるだろう。なにかに似ていると思わないかい?

「やぁ、ぼくだよ! ほらほら、ちゃんと見て。ちょっと足を止めて考えてみてよ!」

石の輪郭を見るとわかりやすいかもね。さぁ、答えはなんだい?

「魚の鯛だよ! ほら、この曲線! 石の形が鯛にそっくりだから、鯛橋と呼ばれているんだよ!」

せっかくだから、きみが考えるこの庭園の魅力も教えてくれないかな。

「そうだね。築山が面白いかな! この庭には小さな山がいくつか作られているよね。根府川山もそうだし、そこにある唐津山もそうだね。築山っていうのは、庭園のなかにつくる人工の小さな山のことなんだ。石を置いたり木を植えたりして、自然の山のような景色を作っているんだよ」

よくできているだろう。
池と築山を組み合わせて景色を作るのが、この庭のような大名庭園の特徴なんだ。
さて、この庭の終わりにふさわしい場所がある。最後はそこへ行ってみよう。

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