坊勢島は、漁師の島です。坊勢鯖や坊勢蛸など、この海を代表するブランド魚でも知られています。今日もどこかで、漁船が港を出て、この海を走っていることでしょう。

島では多くの人が、水産業に関わりながら暮らしています。そして、この島の漁港には、全国でも有数の数の漁船が集まっています。小さな島でありながら、日本有数の漁業基地でもあるのです。
夜明け前になると、港に並ぶ漁船が一隻、また一隻と海へ向かいます。季節が変われば追いかける魚も変わり、島の一年は、海の恵みとともに巡っていきます。

港の入口には、小さな岩山があります。弁天島です。古くから漁師たちは、この島を見ながら海へ出て、無事に帰れるよう祈りを捧げてきました。海は豊かな恵みを与えてくれる一方で、ときには命を奪うこともあります。だからこそ、人々は豊漁だけでなく、家族のもとへ帰れることも願い続けてきたのです。
いまあなたが眺めている穏やかな海も、この島で暮らす人々にとっては、毎日の仕事場です。そして、その海は今日も、瀬戸内の暮らしを静かに支え続けています。

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