路上で見つける物語。 そのつながりが たどり着く先は?

十日町駅からキナーレまで徒歩10分。その道のりを歩いてやって来た人には、ささやかなサプライズがある。それが、チョマノモリと題された地上絵である。

路上に突然あらわれるその物語は、まるで絵本のスイミーのよう。無数の生物がより集まって、大きな生物の形を成している。あなたはそこにどんな物語を見出すだろうか。

この絵は横断歩道の白線と同じ素材で描かれているが、マンホールや路肩など、道路にあるものを巻きこんで描かれているのもおもしろい。

そして、アートはあなたに問いかける。

Choma?

Chomaというのは「芋麻(ちょま)=カラムシ」のこと。

織物の素材として十日町に古くから伝わる植物である。どこにでも生えている植物だが、良質の苧麻が育つには、大量の雨と、高めの湿度、寒冷地を好むとも言われ、越後妻有はまさにその条件を満たす土地である。

この苧麻を使って布や衣服を作る「アンギン」という編物技術が受け継がれているのは越後妻有だけ。これは縄文時代から続く学術的にも貴重な伝統である。

次に紹介する写真はアンギンを使った2006年の作品。眞田岳彦の『「越後の布」プロジェクト』。

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