このあたりを歩いていると、先ほどから「いい香り」がしてたまらないのではないだろうか。お気づきであろう。その正体は「ウナギ」である。
日本では万葉集の時代から、「暑い夏でもウナギを食べれば夏バテしない」といわれ、重宝されてきた。とくに、川や沼地に挟まれた成田では、昔からたくさんのウナギが捕れた。それが江戸時代になり「長い旅路もウナギを食べれば疲れない」という話が生まれ、表参道にウナギ屋が立ち並ぶようになったと思われる。
現在、成田には60店を超えるウナギ屋がある。どのお店も人気だが、この場所にある「川豊」では、職人たちがウナギをさばいていく様子を見ることができる。ウナギは高級料理であり、なかなかに値は張るが、時間があれば食べてみるのもいいだろう。