富士山の脅威は火山の噴火だけではない。ときに「沢崩れ」を起こして巨大な岩が流れてくることもある。「大石茶屋」という名前の由来は周囲にたくさんの大石が転がっていたからだが、これも大きな沢崩れによるもの。浅間神社にあった「角行の石」も同じときに流れてきたものだといわれている。 大石茶屋ができたのは大正時代のことであるが、この茶屋を建てるときも富士講の人たちが資金や道具を奉納したという。富士講の記念碑が立っているのはその証でもあるのだ。
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