客殿と聚碧園:門跡を守るため、建物に隠された工夫とは?

参拝入り口から三千院の建物に入ると、最初にたどり着くのが客殿だ。ここは僧侶たちの居間兼書斎として使われていた建物で、大正時代に補修されている。

客殿から見える庭は「聚碧園(しゅうへきえん)」と言って、江戸時代の茶人、金森宗和によって造園されたもの。縁側に設けられたお茶席で抹茶をいただくこともできるので、移動に疲れた方はここで休憩していこう。

ところで、客殿の鴨居(かもい、障子や襖をはめ込むために作られる横向きの柱)が低くなっているのにお気づきだろうか? これは室内で刀を振り降ろせないようにした防衛策だ。

ここで刀を振り下ろそうものなら、鴨居に刀が刺さり思うようには振り回せないだろう。同じような守りの工夫として、鴨居の一部には槍掛けが設けられ、敵襲時にすぐに対応できるようになっている。

高貴な方が来られる門跡寺院で問題が起こってはいけない、守りの工夫は最優先事項だったに違いない。

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