入口からして、ただ者じゃない。そう思わせる外壁は木で覆われた12角形。スパイラルな形状とともに、上に行くほど大きく広くなっているように見える。効率的なスクエアな形ではないということは、建築として様々なチャレンジがなされている証拠だ。

建物の中はカフェやギャラリーになっているので、ぜひ入ってみてほしい。丸い空間は空に向かって伸びている。スキップフロアのカフェスペースは、座る場所によって見える景色が変わるのだ。

しかしながら、この建物は一度見て終わりというものではない。むしろ、何度も訪れるために作られた場所だろう。このカフェでの時間を楽しんでいたご老人が、この場所にあるギャラリーで展示会を開いたこともあったという。何度も通っているうちに、建物を拠点として様々なエネルギーが生まれていく。そういう建物こそがまさに代官山にふさわしい建物なのかもしれない。

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