高知を舞台にした小説で映画にもなった「県庁おもてなし課」には「トイレが汚いのはダメだ」と糾弾するようなシーンがある。

それを受けて、当時の町長が実際の写真を見せながら「仁淀川のトイレはきれいですよ」とPRしたというが、その写真がまたそれほどきれいでもなかったとか。たくさんの観光客が訪れる安居渓谷のトイレもそう。なかなか年季の入ったボットン便所なのである。

しかし、この大渡ダムのトイレはどうだろう。それほどたくさんの人が訪れるわけでもないはずだが、キレイである。

実は、現在の仁淀川町は「池川町+吾川村+仁淀村」の3町村が合併してできたものだが、大渡ダムからの税収は合併後も「旧仁淀村」で使われるのだとか。だから、旧仁淀村にある大渡ダムのまわりはトイレも公園もどんどんキレイになる……のかもしれない。

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