昭和50年8月17日、台風5号が上陸。仁淀川の流域は記録的な豪雨に襲われて甚大な被害が続出。日高村全域も浸水した。そのときの浸水がどれほどのものであったか、当時の職員が記録したあとが日高村役場に残されている。

記録には残っていないような時代から、仁淀川の住民はこのような洪水の危険と隣り合わせで生きてきたのだろう。台風5号に襲われたのは大渡ダムがまだ工事中であったころのこと。過去に失われてきた命からすればダム建設は悲願である。ダムは悪者になりがちだが、こうした被害を減らすためにはダムが欠かせないこともまた事実であろう。

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