うふシーサーの“うふ”って、なんだろう?

そもそもシーサーの起源は「ライオン」である。沖縄にライオンは生息していないが、古代オリエントよりシルクロードを横断して中国からその存在が伝えられた。中国ではライオンのことを「獅子(しし)」と呼ぶが、その発音がなまって「シーサー」になったという。

シーサーといえば赤瓦の屋根にいると思われているが、それは明治になってから。このシーサーが牧志と安里の境目にあるように、歴史的には集落の境目に魔除けとして置かれることが多かった。

では、“うふ”とは何かといえば、沖縄の言葉で“大きい”という意味。ここにあるのは世界で二番目に大きい壺屋焼のシーサーである。大きすぎて、焼き物の町「壺屋」といえども釜に入らなかった。では、どうしたか。よくみると、このシーサーの胴まわりには継ぎ目がある。ふたつに分けて焼いて、くっつけたのだ。

ちなみに、このシーサーには兄弟がいる。それも世界一大きい壺屋焼のシーサーが。この旅を続けていくと見つかるはずだ。

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