禅宗では体験こそがすべてである、と先ほど伝えました。禅で最も大切な教えが、不立文字。「教えの本質は、言葉で伝えるものでも、教えられるものでもなく体験こそがすべてである」という意味です。だから、ここでは極めて体験的な方法で禅の入り口に立ちたいと思います。

まずは本堂の中央に向かって手を合わせ、心静かにお参りをしてください。そして、縁側に座っていただきます。入り口の横、そして本堂で、ガイド購入者(利用者)にだけ特別に販売(300円)しているあめ玉、ひと粒の禅。それを開けてください。あめ玉を口に入れたら、ひとまずガイドを閉じて、姿勢を呼吸を正して、あめ玉のことだけに意識を向けてください。

とにかくあめ玉のことにだけ集中。どんな味がするのか。鼻から吸った空気を舌に転がせるのもいいでしょう。あめ玉からにじみ出る甘みが、舌から食道を通り胃にいく、そのあめ玉がたどるカラダの中の旅路に集中してください。舐め終えたら、またガイドを再開します。

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