階段を登ると、暗い部屋。とても暗い部屋。
自分の嫌な部分とか、忘れたいこと、あなたの中の闇を見つめてみてほしいの。
暗いけど怖くない。ちゃんと私の仲間たちが見守っているから。カンシシャっていうの。たくさんの目を持っている。じっと目を凝らしていたら あなたにも見えてくる。
畳に寝転んだら、ただ自分の内面へと旅をして。
恐れ、気味の悪いこと、おかしなこと、癒しを求めていること。
あなたにもあるでしょう。
どうにもならないこと、忘れたいこと、妖怪に引き受けてほしいこと。
妖怪のせいにしてしまいたいことを、じっと見つめてみて。
暗い部屋はあなたにも、あなたの中の妖怪にとってもきっと落ち着くはず。
あなたのなかの妖怪と、私とゆっくり語り合いましょう。
イヤホンは外していってね。ここから先はあなた自身があなたのガイド。
さあ、階段、気をつけて登って。