このあたりは春になると富士山の雪解け水に襲われた。それは土石流となって激しく押し寄せてくる。かつて存在していた「古吉田」という町は壊滅的な被害を受けて、町の移設を余儀なくされた。そうして生まれたのが「上吉田」。1572年の話である。 実は、このヨコ道から上を「中宿(と上宿)」と呼ぶのだが、これらのエリアが1572年に移設された当初の上吉田。つまり、このヨコ道から下にはまだ何もなかった。この道こそがかつての町の境界線であったのだ。
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