大きくカーブする道を進んでいくと、メインストリートと平行に走る裏道に出る。この裏道とメインストリートのあいだに挟まれた土地が御師の家の敷地である。 御師の家は、細長いタツミチがあって、川があって、家がある。そこで終わりではない。 家の裏には畑があって、敷地のいちばん奥には「ご先祖様を祀る屋敷墓」や「屋敷神を祀るほこら」がある。裏道を歩いていて、お墓やほこらの背中が見えたなら、それこそが御師の家の背中であろう。
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