裏道の左側には「細い川」が流れている。現在はフタがされているが、耳をすませば川の音が聞こえるはずだ。

富士山といえば、湧き水が豊富なイメージがある。が、意外なことにこのあたりは湧き水が少ない。上吉田の土は溶岩や土石流からなっており、いかなる水も地下深くまで吸い込んでしまうからだ。

かつての住民は水を確保するのに苦労した。結果、わざわざ山中湖から水を引いてくることにした。ここに流れている川は、そうして人工的につくられた川なのだ。

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