現役の御師の家のひとつ。大国屋の裏に「根神社」があるのだが、古吉田から上吉田に町が移設されたとき、根の神=大国主命をまつる根神社も現在地に移された。その近くに屋敷を構えたことから「大国屋」と名乗ったという。

御師の家はふつう、家の中に神殿があるが、大国屋は家の外にかなり大きな神殿を持っていた。が、現在は移設されて「松尾神社(富士山駅の近く)」の本殿となっている。とはいえ、昔はどの御師の家も家の外に神殿があったのかもしれない。一説には、宿泊者が急増して増築を重ねるうちに家の中に取り込まれたといわれている。

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