本堂ではお寺の成り立ちについてお話ししたいと思います。
戦国大名として名を馳せた堀尾吉晴の息子である堀尾金助が、小田原の戦いで若いときに亡くなったことから、彼を弔うために造られたお寺が春光院の始まり。しかし、堀尾家が断絶してしまったのちに石川家がこのお寺を継ぐこととなり、18世紀に立て直されて現在の春光院の形となりました。ちょうど本堂の奥には、堀尾吉晴とその妻の聖徳院、そして息子の堀尾金助の像が安置されています。

さて、お庭に目を移してください。お寺のお庭に、伊勢神宮が表現されています。実は春光院の姉妹寺である慶光院が以前伊勢神宮内に存在し、そのため庭に伊勢神宮が表されている日本でも唯一のお寺。左側には外宮の杜が、内宮の代わりに天岩戸を配置して、天照大御神と豊受大御神をそれぞれ祀っています。薄い灯りでライトアップをしているので、ぜひお楽しみください。

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