2000年以降に生まれたミレニアム世代にカセットテープや、レコードと言っても通じない。前時代的なものだから誰も知らない。そう思うだろうか?実はそんなこともない。
米国ではカセットテープがインディーズで大流行。カニエ・ウェストやジャスティン・ビーバーなどのメジャーアーティストも出しているのだ。
住宅の一階に位置するこのお店は、なんとカセットテープ専門店。もともと外資系のIT企業で働いていたオーナーは、趣味でカセットテープとレコードを集めていた。10年以上働いたのちに独立して、Waltzをオープン。趣味を仕事にしたのだ。
「自分でもびっくりするくらい、若者が多く集まる」とオーナー。海外のメディアもよく取材に来るという。オーナーは英語も堪能で、世界中から最新のカセットテープを入手している。アメリカ、イギリス、ブラジル、アフリカなど、いたるところから。カセットの下には、小さい看板で丁寧にひとつずつ解説が載っている。
デジタル化でほとんどの人が定額ストリーミングで音楽を聴く時代に、カセットテープやレコードがなぜ流行するのか?実際の「モノ」を手にする感覚、単なるお金の交換をするというよりは、その歌手を応援するという感覚が近いのかもしれない。
また、どの流れにもつながっているが、動きが早く目まぐるしいからこそ手間をかけて丁寧に楽しむという行為が、ある種のイベントであり儀式のようになっているのかもしれない。
店名: Waltz
住所:東京都目黒区 中目黒4丁目15−5
連絡先:03-5734-1017
営業時間:13:00pm~20:00am