「やんばる」とは「山原」。山が連なり、森が広がる地域のことをいう。ヤンバルクイナは、そんな沖縄島北部の豊かな森に生息している。やんばる国立公園で『キョキョキョキョキョ』と森に響き渡る鳴き声が聞こえたら、それはヤンバルクイナだ。
ただし野生のヤンバルクイナは、人の気配がするとすぐ姿を消してしまう。地元の人でも滅多に見られないというから、よほどの運がなければ出会えないかもしれない。確実に会いたいという人は、国頭村の「ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森」を訪れてみてほしい。そこでは世にも珍しい“人懐っこい”ヤンバルクイナを間近に見ることができる。