これは建物の柱があった跡。柱の建材としてはクリの木が使われた可能性がある。

クリの木は乾燥すれば硬くなる。丈夫で腐りにくいから柱としても使いやすい。しかも成長速度が早いので、適当に植えて成長を見ながら望みの太さになったら切り倒すこともできる。おまけに木の実も美味しく食べられる。そんなわけで、縄文遺跡のまわりにはクリ林があることが多い。それも、縄文人がクリの木を植えて栽培していたのではないかと考えられている。

さて、この場所にあったであろう建物は何に使われたのか? これがまったく分からないのである。大湯環状列石にも「掘立柱建物跡」があるので、比較しながら考えてみてほしい。

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