元箱根から箱根町まで続く約500メートルの杉並木は、江戸幕府の街道整備の一環として、旧東海道に植えられたもの。現在も、樹齢400年近い杉の木が約400本残っている。

この杉並木はもともともっと長かったが、明治37年に開通した現在の国道1号の車道整備費に充てるため、湯本から元箱根に至る旧東海道の並木から杉などの樹木1000本以上を伐採、売却したそうだ。

杉と言えば、神社に植えられていることが多いが、神様は天上界から杉の木を伝って地上界に降臨してくるという説もある。

旧街道の杉には、幹回りが5メートル以上もの大木もある。江戸時代ににぎわった東海道も今は静かなものだが、神様の通り道として今も箱根を見守っているのかもしれない。

……箱根関所まで800メートル 杉並木を抜けて大通りに出たら、信号を渡り、恩賜箱根公園駐車場の脇から箱根関所まで続く関所通りに入る。箱根関所は観光客も多いので、ゆっくり徒歩で関所を楽もう。

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