目に見えない海の向こうにあるもの

最後の宝物はかなり見つけにくいかもしれない。
一旦、おきなわ郷土村集落のメインストリートから外れ、ノロの家と本部の民家の間の小道を進んでほしい。季節によっては少しうっそうとした道を分け入っていくと、わずかに盛り上がった小さな丘へと石の階段が続いている。その小さな高台の上には石垣が積まれているが、真ん中だけが空いている。

そこから見えるのものが、最後の宝物。

海だ。

ニライカナイという言葉を聞いたことがあるだろうか? 沖縄の人々は、海の彼方にニライカナイという世界があって、そこから人間の世界に、神が訪れてさまざまな豊穣・幸をもたらしてくれるという概念を持っている。だからこそ、海の彼方の、自分たちには見えていない世界を拝み、祈りを捧げるのだ。

拝所とは神様と向き合う場所で、ここではさまざまな祭祀が行われる。そしてその場所は生活スペースとは離れた、集落の外れに設けられていることが多い。

ここまでたどり着くことができたあなたも、ここからぜひ海を見てほしい。
海の向こうから宝物がやってくると考えてみてほしい。

そして自分にむかって問いかけてみてほしい。
海の彼方からやってくる、あなたにとっての宝物はなんだろうか?

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