眠りにつく前に今日という一日をふりかえってみよう。

ただし、人は夜になるとネガティブになってしまいがち。必ずしもネガティブは悪いことではないかもしれないが、ネガティブなマインドでふりかえりをし続けると、ネガティブな印象のまま脳にしまわれてしまう。そこで、今夜はポジティブなふりかえりをしてみよう。たとえば、今日起きた良いことを思い出してほしい。それは、ほんの些細なことでもかまわない。良かったことをひとつ、思い出してほしい。

その良かったこととは、どういう出来事だったのか。なぜ、誰のおかげでそうなったのか。ゆっくりと思い出してみてほしい。

こうして、良かったことをふりかえり、自分で自分のご機嫌を取ることで、良い思い出として脳にしまわれる。実際に、脳には「ご機嫌扁桃体」と呼ばれるものがあり、ご機嫌の回路を鍛えることで、前向きになりやすくなる。そう難しく考えなくても、あたたかい湯船に浸かり、自分が気持ちがよいと感じているときにふりかえりをするだけでご機嫌の回路は育っていくという。

大切なのは、どんなに小さなことでも、今まで気づかなかったことに気づけたという実感。それが明日をより良いものにする小さなきっかけになっていくのかもしれない。

ひとつ提案がある。Entôの窓から見える景色に人はいない。人工物もほとんどない。そこで、カーテンを全開にして眠りについてほしい。真っ暗で何も見えなくても、窓の外には海があり、その海はどこまでも広がっている。大海原に包みこまれたような気持ちで、今日のふりかえりを続けてみてほしい。そして、次の朝を楽しみにしてほしい。

Next Contents

Select language