昔、門司港は石炭、米、麦、麦粉、硫黄を扱う国の特別輸出港に指定されていた。それに伴い、長崎税関の出張所として設けられたのがここだ。輸出も輸入も好調だった。貿易による収益は、明治半ば、長崎港をも上回ったという。大阪に次いで全国第4位。国内有数の貿易港として発展した。やがて長崎税関から独立し、日本で7番目の税関「門司税関」となった。

明治と大正が終わり、昭和になると倉庫として使われるように。その後改修はされたものの、門司港レトロを体現した建物のひとつとして、当時の面影を忍ぶ場所になっている。

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