船や車に乗らなくても、九州から本州に渡る方法がある。海の下から海峡を渡る「関門トンネル人道」だ。
関門トンネルを歩くと波の音が聞こえるような気がする。本当に海の下を歩いているのだ。
関門トンネルで移動する方法は簡単。地上のエレベーターで下って、通路を20分ほど真っすぐ歩けばよいのだ。入ったところは福岡県だったのに、出たらもう山口県。再びエレベーターを使い地上に上がると絶景が広がり、一瞬で時を超えたような気分になる。今、自分が目にしているのは、トンネルを入る前とは異なる世界、異なる海なのではないかと感じるほど、別世界に見えるからだ。