かつて若松駅は、石炭の積出港の隣にあった。取り扱う貨物の量は日本一。現在は小さな駅となったが、若松が繁栄した時代の名残りなのかホームは長くて広い。

そんな若松駅構内にあるのが、石炭を運ぶために使われた石炭車だ。

石炭で栄華を極めた若松工場は、今はない。だが工場がなくなった20年後、若松の栄光を偲ぶかのように駅に石炭車が保存された。輸送のために活躍した黒く大きな石炭車の、石炭を積む部分は今も木造のままだ。

どうか、いつまでもこの姿をとどめてほしい。近隣住民のそんな思いが伝わってくる。

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