明治維新後の神仏分離により、厳島神社から追いやられていた仏像「十一面観音菩薩」が、安置されている観音堂。かつては「客殿」と呼ばれ、多くの人々を招き入れてきたこの場所に、現代でも入ることができる。仏像の飾られた空間に腰を下ろし、僧侶の読経を聞きながら穏やかな心で佇む時間は、大聖院の各施設で感じてきた「三密」の修行を一度に行う瞬間となるだろう。
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