「この街は、水でできている」。松代城の水堀を見ながら、その言葉の意味を考えてみてほしい。この水は、どこからやってくるのだろう。ふつう、城は城下町を見下ろすように建っているが、松代城は違う。城下町より低い場所に建っている。つまり、この場所にある水は、城下町から流れてきた水なのだ。そのことから、街の人たちにどんな意識が芽生えるのだろう。松代の歴史をつないできたのは、この水の流れなのだという。そのことを、この街歩きを通して、あなたも考えてみてほしい。
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