六文銭と鯱を掲げる真田家の寺

鍵曲がりの道を歩いていくと、視界が一気に開ける。参道の先に見えるのは、真田家の菩提寺である長國寺。本堂の屋根に掲げられた真田家家紋の六文銭と、一対の鯱が凛々しい。この鯱の一つは、松代城から移されたものだという。

六文銭の由来には、仏教で禁止されている殺生をしなければならない武将がその救いを求めたという説があり、六文銭は「三途の川の渡し賃」であることから、死を恐れない心構えを示していたともいわれている。

長國寺の裏手には信之をはじめとした歴代藩主の墓所があり、藩主らを祀った御霊屋もある(拝観は要予約、有料)。松代を治めた真田家の魂は、みなここに眠っているのだ。

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