訪れる者を見通す、日本最大の閻魔様

松代城から長野方面へ向かい、千曲川にかかる橋をわたった場所にある典廐寺。素朴な雰囲気のお寺だが、ここには日本最大と言われる閻魔像が鎮座している。

門をくぐってすぐ左手に、その閻魔像はある。頭部は木造、身体は漆喰造りの閻魔様は、8代目の藩主の時に造られたもの。閻魔様は亡くなった人の生前の行いを裁き、浄土に行くか、地獄へ落とすかを審判する存在。かつてこの地で行われた川中島の戦いの戦死者を供養するために、この像が造られたと伝わる。

巨大な閻魔様が、訪れる者を見下ろす。すべてを見通すかのような迫力ある表情に、当時の人たちは何を思ったのだろうか。

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