書につづられているのは「猿後家」という落語に出てくる長台詞。猿後家とは、とある理由で「猿」という言葉が禁句になったにも関わらず、お調子者がペラペラと奈良の名所を話しているうちに「“猿”沢池」と禁句を口にしてしまうというお噺なのだが、この部屋の窓を開けてみてほしい。三条通りや南円堂、猿沢池、采女神社など、この落語のセリフ内容を一望できるロケーションになっている。時間があれば、この景色を見ながら落語を聞いてほしいところなのだが、お後がよろしいようで。

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