「奈良七重 七堂伽藍 八重桜」これは松尾芭蕉の俳句であるといわれているが、「奈良七重」とは奈良の都が7代の天皇にわたり70年続いたことをあらわし、「七堂伽藍」はお寺の理想形ともいうべき姿のことで、しかも奈良には南都七大寺と呼ばれる立派なお寺がそろっている。そして、最後に「八重桜」。まるで4次元のGoogle Earthから一本の八重桜をクローズアップしていくかのようなスケールとグルーブ。数字を使った音のリズムがさらにそれをかきたてているようにも思える。いろんな句が散りばめられたこの部屋をひとつひとつ楽しんでみてほしい。