目で良し、味で良し。 日本のぬくもり、あります

「Cafe and Curry」の小さな看板と、黄色いママチャリが目印。ほんのり香るカレーの香りに誘われ、覗いた先に「民藝咖哩うんすけ」。浅草寺からあるいて5分ほどの千束商店街を一本外れた住宅街にそのカレー屋さんはある。
ここはじっくり煮込んだ牛すじカレーを小鹿田(おんた)焼の器で楽しむお店。お店の名の通り、カレーだけを表現している場所ではないらしい。


このお店の店主は新潟出身の嶋田智子さん。
陶芸や民藝にまったく興味がなかった嶋田さんは2012年のある日、たまたま入った民芸のお店で、恋に落ちた。民藝に、だ。

その日から、日本各地の民藝を収集しはじめ、幅広いコレクションを揃えてきた。なかでも一番好きなのは、大分県の日田市に伝わる小鹿田焼。素朴で温かみのある模様が特徴的な器。民藝コレクションを家の中に置くだけではもったいない。この伝統的な日本のものづくりを世の中に発信できないだろうかと思い始めていた。


民藝の器が一番輝く姿は、料理を盛りつけた時。
そう感じた嶋田さんは自分のカフェを開店すれば、自分だけでなく友達やご近所の人も料理を食べながら、民藝を楽しんでもらうことができる。素朴だけど力強い、そんな器に負けないように手間隙かけて作るカレーと一緒に楽しんでもらいたい、そしてこの民藝のように伝統文化を守ることを続けてきた浅草ならば、このコンセプトが受け入れられるのではないかと確信し、浅草へ移住してきた。


民藝の手仕事の優しい風合いと同じく、牛すじをじっくり煮込んだ手作りの優しさを感じるカレー。民藝のいろいろな器、嶋田さんのにじみ出る優しさ、アットホームな雰囲気がスパイスとなり、連日ご近所の方や器好きの方で賑わっている。あなたも、お気に入りの器を探してみてはどうだろうか?

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住所:〒111-0032 東京都台東区浅草4-17-3
営業時間:月曜日〜土曜日
11:30–14:30, 18:00–21:00
日曜日 11:00–15:00
定休日:木曜日

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