萩原カンナ(チアンセン・テアッケナー)さん
1970年、プノンペン生まれ/神奈川県在住
テアッケナーの家族には日本人ジャーナリストの夫を持つ叔母がおり、また日本にやってくる最初のカンボジア人難民であったことから、07キャンプにいる時から成田空港に到着するまで、ジャーナリストが彼女の家族に密着取材をしていた。1980年、テアッケナーの家族は来日した。彼らは日本に来てこの地で暮らすことになった最初のカンボジア人難民だった。
この時一緒に来日したカンボジア人難民は15名だった。その中にはテアッケナーの6名の家族もいて、現在も日本で暮らしている。
日本へ上陸後、カンボジア人難民は皆、日本語を学習するために大和難民センター [ 現・大和定住促進センター ]という一時滞在場所が3か月間与えられた。その後、叔母たちが鳥取県で縫製の仕事を得たので、テアッケナーの家族もそこで暮らすことを選んだ。