ソック・ポーンさん
1965年、タケオ生まれ/神奈川県在住

ポーンと将来夫となる人は、同じキャンプで暮らしていた。彼らは毎日会っていた。ポーンが18歳になった時、夫は彼女に結婚を申し込んだ。

「この刺繍レースの布とカンボジアのサンポット・ホールは、プロポーズの時に夫が私に贈ってくれたものです。このレースで日本に着いたらブラウスを縫う予定だったのに、布が破れてしまった。夫が記念にくれたものを捨てたくなくて、破れたレースをテーブルクロスとしてずっと大切に使っています」とポーンは言った。

彼らはカオイダン・キャンプで祭司 (アチャー:寺の行事や冠婚葬祭の儀礼において、経文への知識と共に、進行を執り行う)がいる中で、古代カンボジアの衣装を着てカンボジアの伝統に則って結婚した。2年経って、夫と共にチョンブリ・キャンプへ移った時、彼女は息子を出産した。

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