〈作者のコメント〉

私はここ数年「書の作品の題材」に「寧楽百首」の本の一首を書こうと決めて仕上げてきました。この本は奈良県内の名所旧跡や行事・歴史にからんで全詩七言絶句に纏められています。過去には白毫寺、墨(古梅圓)、三笠山雪、瀧坂楓等の詩を制作してきましたが、今回ホテルに頼まれた時「八重桜」の詩を書かせて頂こうとすぐ決めました。奈良の桜(奈良公園・吉野山)いにしへの奈良の都の八重桜今日九重に匂ひぬるかな(百人一首)のごとく奈良公園に残る「奈良の八重桜」をイメージして書きました。詩の意味のごとく私の作品をご高覧いただき、ぜひ奈良公園に残っている数少ない「奈良の八重桜」を捜していただき見つけていただき古の古都奈良を思い浮かべていただきたい。

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