北一輝は、二・二六事件の指導者として逮捕され処刑されたことで知られています。

父親が両津の初代町長であり、佐渡で生まれ育った彼は、高校を飛び級するほどの神童で、高校生ながら新聞に投稿した文章が記事になるほどでした。しかし、彼が処刑され、その位牌が佐渡に運ばれてくるときには、島中の家が窓をぴしゃりと閉めて、子供たちも外に出てはいけないと言われるほどタブーとされました。親族も島にいられない状況で、その位牌も行方不明となりました。

しかし、現在では研究が進み、北一輝のイメージは変わりつつあります。この作品では、北一輝にまつわる書籍などをAIに読み込ませて映像化しています。展示場所も北一輝が生まれた家であり、彼の勉強机や若かりしころのラブレターも展示されています。

家の片付けをしていた際に、なんと、行方不明になっていた位牌が見つかりました。その家に住んでいた縁もゆかりもない人物が、家の中から出てきた位牌が誰のものであるかも知らずに、自分の仏壇の横に置いて、大切に拝んでくれていたのです。

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