大きな石が二つ並んでいますが、手前の平たい石は蓮の花に似ていることから「蓮華石(れんげいし)」と呼ばれています。後方の縦長の石は成人男性の礼服の際にかぶった帽子の烏帽子に似ているから「烏帽子岩(えぼしいわ)」と呼ばれています。
すり鉢とすりこぎの形に似ていることから烏帽子岩を男石、蓮華石を女石とも呼んでいました。
200年ほど前にここを通った福島県の巡礼者の日記には「四十八町ほど登り、右脇に蓮華石、烏帽子岩あり、峠に茶屋あり」と書かれています。
この先の九木峠を越えると八鬼山三宝荒神堂が見えますが、そこに茶屋がありました。
古道沿いには面白い形をした多くの巨岩があるので楽しみに歩いてみてください。