MC:「POP YOKAIオーディション!それではまず、エントリーナンバー1番!登場したのは、お茶碗?小さな顔がのぞいています! お名前とご出身をどうぞ!」

オチャノミトモ:「……ボクは、“オチャノミトモ”。食器棚から来ました。ひとりでお茶を飲んでいる人の前に、ふっと現れて、一緒にお茶を飲むんです。

お茶ってね、面白いんですよ。同じ葉でも、お湯が熱すぎると渋く、ぬるすぎると甘くなる。人の心といっしょ。どんな温度も、その人らしい“味”が出るんです。

この間ね、疲れて帰った人が湯のみを手に、“今日もがんばったなぁ”ってため息をついたの。だからボク、そっと言いました。『おつかれさま。もう少し、湯気を見ようよ』って。そしたらその人、ふっと笑ったんだ。」

MC:「なんて優しい妖怪でしょう。お茶の湯気みたいに、人の心まで温めてくれました!癒しの一杯、オチャノミトモでした!次はエントリーナンバー2へどうぞ!」

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