この遊歩道は、ただの散策路ではありません。外周は「金剛界」、内周は「胎蔵法」としてつくられています。

金剛界とは、悟りの境地を象徴する世界。智慧によって迷いを断ち切る、力強い仏の姿が表されています。一方の胎蔵法は、慈悲と包容を象徴する世界。すべての命を優しく包み込み、仏の心を育む母なる宇宙とされています。

この二つの世界を一体としてとらえるのが、「金胎不二(こんたいふに)」という教え。密教の根本にある考え方で、理屈と感情、男性らしさと女性らしさなど、あらゆる対極がひとつに調和したとき、真の悟りが得られるというものです。

遊歩道の中央には、静かに佇む弁天堂。この道をめぐることで、心の内側と向き合う旅が、そっと始まっていきます。

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