旅先で、植物を再発見 ここでしか手に入らない「水中花」を求めて

《Traveler’s eye》

なんでも、この場所を訪れないと手に入らない物があるらしい──。

昭和の面影が残る清澄長屋には、個性的なショップが軒を連ねる。
その並びのとある店の前には歩道にはみ出さんばかりに、青々としたアカシアが枝を広げている。
オリーブの木を見ながら、葉々の左奥に鮮やかに覗くのはレモンの果実!

店内に踏み込んでみる。
花屋、というよりもジャングルのような生気ある植物の濃い気配。
すると、色とりどりの花が並び、その奥には雰囲気ある植木鉢が所狭しと置かれている。
そして、カウンター越しにブーケをアレンジしている店主の姿があった。

「たとえば、忙しくて植物の水やりができないって人も多いですよね。」

店主が取り上げた細長いボトルには、水中花のように鮮やかな色彩の花が入っていた。

『Herbarium』

一本一本が店の手作り。ボトルにはその日付が刻まれている。

「これ通販もしていないんですよ。たまにはいいじゃないですか、ここでないと出会えないモノがあるって。」

花を買うのは照れくさいが、こんな風に自然体で植物がある生活をするのも悪くなさそうだ。
家に帰ったら花を飾ってみよう。これもまた、旅先での新しい発見である。

Travelerから、Neighborへ

何気ない瞬間に、そっと生活に入り込み色彩を与えてくれる侵入者であったり、大切な人に季節や想いを伝えるメッセンジャーであったり、見慣れたかと思っていた植物がドキッとするような表情を見せてくれる。
ここだからこそ出逢えた植物を、自宅の棚に飾ってみたくなる。

《Neighbor’s eye》

なんでも、この場所を訪れないと手に入らない物があるらしいー。

昭和の面影が残る清澄長屋には、個性的なショップが軒を連ねる。
その一間に歩道にはみ出さんばかりに、青々としたアカシアが枝を広げている。
オリーブの木を見ながら、葉々の左奥に鮮やかに覗くのはレモンの果実!

店内に踏み込んでみる。
花屋、というよりもジャングルのような生気ある植物の濃い気配。
すると、色とりどりの花が並び、その奥には雰囲気ある植木鉢が所狭しと置かれている。
そして、カウンター越しにブーケをアレンジしている店主の姿があった。

ここLUFFは上村拓さんと妻まりえさんの2人で切り盛りしている。
もともと上村さんはとりたてて植物が好きというわけではなかった。
しかし大学を卒業した彼が選んだ就職先は大手フラワーショップ。
理由はシンプル、就職活動で受かったから、だ。

そこで植物とアレンジメントの奥深さにハマった。
10年ほど会社勤めをしたのち、より自分の表現を追求したくなった。
最初はフリーで活動をしていたが、お客さんとの距離を近づけたいと店舗を構えることにした。

「同じように見える花屋にも、フローリストにも、それぞれ個性があるんですよね。お気に入りのヘアスタイリストを見出すのと同じように、自分に合う、生活に取り入れたくなる植物を提案してくれる人を見つけられたらいいんじゃないかな。」上村さんは微笑む。

「たとえば、忙しくて植物の水やりができないって人も多いですよね。」

そう上村さんが取り上げた細長いボトルには、水中花のように鮮やかな色彩の花が入っていた。

『Herbarium』

一本一本が店の手作り。ボトルにはその日付が刻まれている。
これは植物にあまり接したことがない人でも簡単に長持ちする植物の魅力を伝えたいーと、拓さん、まりえさんが試行錯誤を重ねて、自然な色合いのまま植物を保存できるようにしたもの。

「これ通販もしていないんですよ。たまにはいいじゃないですか、ここでないと出会えないモノがあるって。」

花を買うのは照れくさいが、こんな風に自然体で植物がある生活をするのも悪くなさそうだ。家に帰ったら花を飾ってみよう。これもまた、旅先での新しい発見である。

ーーーーー
店名:LUFF Flower
住所:東京都江東区清澄3-3-27
営業時間:水曜日ー日曜日 10:00am-7:00pm
定休日:月曜日、火曜日
URL: http://luff.tokyo
☎︎ +81 3-5809-9874
ーーーーー

Next Contents

Select language