──王家に忠義を尽くしてきた護佐丸は妻と子供を介錯する。そして、自らも自害した。

このとき、護佐丸はふたりの息子に死ぬことを命じた。が、物心がついていない2歳の三男だけは乳母に担いで逃げさせた。「一の郭」の絶壁から帯を使ってしゅるしゅると降りて逃げたというのが通説だが、「ウフガー」から逃げたという説もある。ウフガーには満杯の水を逃がすための横穴があると紹介した。その横穴がギリギリ人が通れるサイズなのだ。

なんとか生き延びた三男は乳母の実家があった「国吉グスク」で身分を隠して育てられる。のちに、護佐丸は無実であったことが公になると、この三男は見出され、豊見城の長に取り立てられた。

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