ここで手水舎の作法を試してみよう。
まずは右手で柄杓を持つ。水を一杯すくって、左手をすすいだら、柄杓を持ち替えて、右手をすすぐ。さらに柄杓を持ち替えて、左手で水を受けて口をすすぐ。再度、左手をすすいだら、最後に柄杓を垂直にして柄杓の柄を清める。ここまでの行程を一杯の水を使っておこなうことが望ましい。
いきなりそう言われても難しいかもしれない。そんなときは、まわりを見渡してほしい。
手水舎で身を清めている人たちを観察していると、その所作があまりに美しい人に出会えるかもしれない。風景に溶け込むようなその所作はまわりにいる人まで清々しくさせてくれる。そうした振る舞いができるのは、きっと日々のお参りを重ねてきたからに違いない。
あなたも、そのような人の作法を見ながら学んでみてほしい。