仁夫は「仁夫里」とも呼ばれる。知夫里の「り」も、郡(地区)の「り」も同じ意味だが、「り」にはもともと「大きい集落」というような意味がある(ちなみに「ごう(郷)」は「り」よりも大きな集落を意味する)。

その名の通り、仁夫里は現在も奥のほうまで民家が建ち並んでいて、集落の規模としては郡地区の次に大きい。段々畑や田んぼの跡の多さから、漁師ではなく農家で栄えた大集落であったことがよくわかる。

「蛇巻き」で使われる「藁」とは稲や麦の茎を干したものだが、それもかつては農業が盛んであった名残なのかもしれない。こと仁夫においては「藁の笠」をかぶせる風習もある。この一年でめでたいことがあった人を「年男」と任命して藁の笠をかぶせ、その人を先頭にしてみんなで掛け声をあげながら蛇巻きを奉納するという。

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