隠岐は離島であるにも関わらず、神社の数が150社を超えている。その中でもトップクラスに古く、格が高いのが宇受賀命神社。

というのも、平安時代に作られた日本最古の「全国神社リスト」で格式高いとされている神社は現在の島根県に6社ある。そのうちの4社が隠岐に集中していて、宇受賀命神社はそのひとつに数えられている。

きっと古くからこの土地の神様が祀られてきたのだろう。昔はもう少し海沿いに位置していたというから神主を置くことで外国船の見張りをかねていた時代もあったのかもしれない。

ちなみに、この神社では「あご石神事」という行事がある。「あご」とはトビウオのことで、細長い石をトビウオに見立て「大漁(だいりょう)」と言いながら投げるという。ただし、このあたりの地区の人しか参加できない神事であり、その詳細を知る人は少ない。

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